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書面提出 or e-tax(電子申告)
確定申告書は、まず提出方法によって
・書面提出
・e-tax(電子申告)
の二つに分けられます。
書面提出は申告書等の書類を、税務署に持参or郵送する必要がありますが、
e-taxであれば、自宅のパソコンからデータ送信するだけで済み、添付書類は提出不要なので手間がかかりません。
e-Taxは、平成16年の始まった当時は、手軽さよりも準備が非常に面倒であったため、なかなか普及しませんでしたが、徐々に簡便化されて普及が進み、現在では個人でも6割以上はe-Taxで確定申告を行っています。
2019年からは、マイナンバーカードを使わない「ID・パスワード方式」によるe-Taxも始まったので、さらに普及が進むと考えられます。
初心者には「ID・パスワード方式」によるe-Taxをお薦めします。
書面提出よりも、e-Taxがオススメです
書面提出
書面提出は
「手書きで作成」する方法
「パソコンで作成」して印刷する方法
の二つがあります。
手書き作成
「手書き作成」は最も簡単そうに思えますが、
初心者がやると誤計算、誤記入のオンパレードになり、実は最も難しい方法です。
手書きでやる場合の、手引きもありますが、読み込んで理解するだけでも大変なので、初心者にはオススメできません。
ただし、最も税金のしくみを勉強できる方法ではあります。
パソコン又はスマホで作成
パソコンやスマホで書面を作成して、それを印刷して提出する方法です。
通常のブラウザで、国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」サイトの「作成開始」ボタンを押して、案内に従って源泉徴収票などのデータを入力していけば、
自動的に税金の計算が行われ、申告書等の必要な書類がpdfで自動作成されるようになっています。
パソコンの操作さえできれば、税金計算の知識は不要です。
このため、(なぜ、この税額になったのか?)というような税金のしくみの勉強には全くなりません。
最終的に自動作成されたpdfを印刷して、控除証明書などの添付書類とともに税務署へ持参or郵送します。
印刷はコンビニのプリントサービスでも可能です。
書面はパソコンではなくスマートフォンでも同様なpdfが作成できるので、それを印刷して書面提出することもできます。
しかし、この方法はスマートフォンから直接送信する「スマホ申告」とは異なり、あくまでも書面提出になります。
どうせスマートフォンを使って申告するなら、「スマホ申告」(ID・パスワード方式)をオススメします。
e-tax(電子申告)
e-Taxは、家庭にある普通のパソコン又はスマホから、国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」サイトを通じてデータを送信する方法です。
データを送信するときの、個人認証方式の違いによって
・ID・パスワード方式
・マイナンバーカード方式
の二つに分けられます。
簡単なID・パスワード方式の方がオススメです!
ID・パスワード方式
本来e-Taxは、「マイナンバーカード方式」だけなのですが、
マイナンバーカードがあまりにも普及しないので、
国税庁が苦肉の策として、「ID・パスワード方式」という簡易方式を2019年(平成31年)1月から導入しました。
このため、ID・パスワード方式はマイナンバーカードが普及するまでの暫定制度です。
(マイナンバーカードが普及するには時間がかかるでしょうから、当分の間は使える制度と考えられます)
「ID・パスワード方式」の最大のメリットは、「マイナンバーカード」も「ICカードリーダライタ」も不要で
自宅に普通のパソコンとネットが見れる環境さえあればe-Taxが可能ということです。
ただし、ID・パスワードをもらうために、一度は税務署に行く必要があります。
ID・パスワードのもらい方
ID・パスワードをもらう税務署は、自分の管轄の税務署だけでなく、どこの税務署でも可能です。
勤務先の近くの税務署でも可能なので、
サラリーマンは、昼休みに行くこともできます。
所要時間は空いていれば5分程度です。
マイナンバーカード方式
基本的なe-Tax(電子申告)の方法です。
マイナンバーカードとICカードリーダライタが必要です。
2019年(平成31年)1月からは、電子証明書の登録が不要となったので、昔と比べれば、かなり手軽な方法になっています。
マイナンバーカードの作り方
スマホまたはパソコンで、「マイナンバーカード総合サイト」から申請を出します。
約1ヶ月後に交付通知書ハガキがくるので、
・交付通知書ハガキ
・マイナンバー通知カード
・運転免許証等の身分証明書
を持って、市役所等で受け取ります。
マイナンバーカードは、コンビニで住民票などがとれるだけでなく、まもなく保険証などにも使えるので、時間がある時にとっておくことをお薦めします。
ICカードリーダライタの入手方法
ICカードリーダライタとは、マイナンバーカードに記録された電子情報を読むための機器です。
家電量販店等で購入できますが、Amazonや楽天で購入(約1,800円)するのが簡単です。
オススメ NTTコミュニケーションズ ICカードリーダライタ ACR39-NTTCom
スマホをICカードリーダライタとして使う方法
一部のスマートフォンは、マイナンバーカードのチップ情報を読み込めるため、
ICカードリーダライタの代わりに使うことができます。
「公的個人認証サービスポータルサイト」
「マイナンバーカードに対応したスマートフォン一覧」
(2019年2月8日現在)
⇒国税庁「スマートフォンをICカードリーダライタとして利用するためにはどうすればよいのですか」
「スマホ申告」スマートフォンによるe-Tax
2019年からは、スマートフォン専用画面によってスマートフォンから簡単にe-Taxができる「スマホ申告」が登場しました。
スマホ申告の対象範囲
2019年は、
・年末調整が済んだサラリーマン(給料は1か所のみ)
・医療費控除、寄付金控除(ふるさと納税など)の申告をする人
に対象が限られていましたが、
2020年からは、
・副業(雑所得)の収入があるサラリーマン
・2ヵ所以上から給料をもらっているサラリーマン
・14種類すべての所得控除が対象
と範囲が拡大しました。
(事業所得や不動産所得がある人は、まだスマホ申告は対応していません)
スマホ申告の方式
2020年からは、ICチップの情報が読み込めるNFC対応スマホであれば「マイナンバーカード方式」でもスマホ申告が可能になりましたが、結局はマイナンバーカードが不要な「ID・パスワード方式」によるスマホ申告が最も簡単です。
「ID・パスワード方式」であれば、どんなスマホでもスマホ申告が可能です。
それだけでなく、AndroidのタブレットやiOSのiPadでも、スマホ申告が可能です。
ID・パスワード方式によるスマホ申告が
最も「簡単」で「速い」!
パソコンやスマホが使えない人はどうする?
パソコンやスマホを持っていない人、使えない人は、
無理に「手書き作成」の書面提出に挑戦する必要はありません。
税務署や確定申告会場には、e-Taxができるパソコンが置いてあり、
横でスタッフに教えてもらいながらe-Taxによる確定申告ができます。
実際に、e-Taxの多くは税務署等のパソコンで行われているので、遠慮せずに使わせてもらいましょう。
ただし、確定申告時期(2/15~3/15)は大変混雑します。
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