源泉徴収票

源泉徴収票の見方(基本)

重要な4つの数字

源泉徴収票とは、あたなが1年間に稼いだ収入から「所得税」を計算するための書類です。

源泉徴収票は、まず上の方に書かれている、重要な4つの数字の関係を絵で覚えます。

①支払金額 ⇒ 収入(黄)
今年1年間に会社からもらった「月給+各種手当+ボーナス」の総額です。
(手当のうち通勤手当は収入に含みません)

②給与所得控除後の金額 ⇒ 所得(オレンジ)
普通は、「収入から経費を引いて所得を出す」のですが、サラリーマンの場合は経費をいちいち計算するのは面倒なので、収入から自動計算した「給与所得控除」を経費とみなします
このため、「収入」から「給与所得控除」を引いた「給与所得控除後の金額」というのが、サラリーマンの「所得」になります。
⇒給与所得控除とは

この「所得」を、「サラリーマンの手取り」と勘違いする人が多いのですが、まったく違います。
そもそも、「給与所得控除(緑)」自体が架空の数字なのですから、ここの「所得(オレンジ)」も架空の数字で、あくまでも税金を計算するための数字でしかありません。

このため、自分のサイフの中の金額や銀行口座の額と一致することはありません。

 

③所得控除額の合計額 ⇒ 所得控除(青)
家族を養っていたり、医療費を払っているなどの、個人の事情に合わせて「税金を安くしてあげるため」に、所得からさらに引いてもらえる額のことです。
所得控除の合計額が大きくなるほど、税金は少なくなっていきます
⇒所得控除とは

「所得から引く」というと、「自分の手取りが少なくなる?」と勘違いする人がいますが、そうではありません。
「所得から引く」ことによって、税金計算の元となる「課税所得」が減る(赤い陣地が減る)ので、「税金が安くなる」のです。

 

④源泉徴収税額 ⇒ 最終的な所得税額(赤)
あなたが、今年払うべき、所得税の金額です。
この額に合うように、今年の月給やボーナスから前払いしていた源泉徴収額との間で、過不足の金額を精算します(年末調整)。
(この調整は12月or1月の給与明細の中で行われいるので、確認しましょう)

源泉徴収票では、途中の計算過程がスッとばされているので、なぜこの数字が出たのか、ほとんどの人はわからないようになっています。

「課税所得」と「税率」は記載されていない

最も重要な数字である「課税所得(赤斜線)」の金額は、源泉徴収票には記載されていないことに注意してください。

「所得(オレンジ)」から「所得控除(青)」を引いたものが「課税所得(赤斜線)」ですから、③から②を引けば課税所得が計算できます。

② - ③ = 課税所得

課税所得がわかって始めて、所得税率の表から「税率」を読み取ることができます。

所得税額を自分で計算する

課税所得と税率がわかれば、所得税額は自分で計算できます。

課税所得 × 税率 - 速算表の控除額 = 所得税額

しかし、所得税の計算はこれで終わりではなく、そこから住宅ローン控除などの「税額控除」がある場合は引き、最後に復興特別所得税を足して、やっと最終的な所得税額がでます。

⇒税額控除とは

税額控除は該当者のみですが、復興特別所得税は誰でも必ず足す必要があります。

復興特別所得税 = 所得税額 × 2.1%

所得税額 + 復興特別所得税 ⇒ 最終的な所得税額


この最終的な所得税額が、④に記載されている「源泉徴収税額」になります。

⇒もっと詳しい所得税の計算方法はこちら

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